作業服の基礎知識!鳶職人から絶大な支持を集めるニッカとは!?

2020-04-13

数ある作業服の中でも、建設現場で活躍する鳶職人が愛用することで知られているニッカ。あのダボっとした風貌のニッカがどうしてそんなにも人気を集めているのでしょうか?ここではそんなニッカについての基礎知識と、ニッカが愛されている理由を解説しています。

これから鳶職人を目指す人からニッカに興味を持った一般の人まで、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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鳶職人が愛用する「ニッカポッカ」

建設現場の花形とも言われる鳶職人。高所を自在に動き回り、作業を淡々とこなす姿に憧れたという人も多いのではないでしょうか。普通の人なら怖気付いてしまうような高さで仕事をこなす鳶職人は、とてもカッコいいですよね。

そんな鳶職人が作業服として愛用しているのが「ニッカ」です。ニッカは「ニッカポッカ」とも呼ばれる作業ズボンのことで、全体的に渡り幅が広く、ダボっとした太めのシルエットが特徴となっています。丈も長めになっているので、鳶職人が実際に着用する時には余った裾を足袋や作業靴の中に入れて履くようです。

鳶職人の全員がニッカを愛用している訳ではありませんが、古くからニッカは鳶職人の仕事着として用いられていたことから「鳶職人と言えばニッカ」というイメージが強く、ニッカ姿に憧れて鳶職人を目指すという若い人も多いほどです。

とは言え、鳶職人以外の人でもニッカを愛用している人が多いのも事実。ニッカはあくまでも作業着の一つで、鳶職人専用のアイテムではないということを覚えておくと良いでしょう。

ニッカが建設現場で活躍する理由

ダボっとした風貌が男らしくてカッコいいニッカですが、鳶職人が愛用するのはデザインが優れているからではありません。

履いたことのない人からすると大きすぎて動きづらそうに感じますが、実はニッカは機能性にとても優れている作業服なのです。特にニッカが活躍するのが足場に上がるタイミングです。

足場に上がる時には片足を上げて乗り込みますが、この時にぴったりとしたズボンを履いていると足の動きに制限がかかり、うまく乗り越えられないことがあるのです。その点、ニッカはゆったりした作りなので、自在に足を上げたり、股を開いたりすることが出来ます。

安全面への配慮が特に重要な鳶職にとって、動きやすいニッカはとても相性が良いのです。また、建設現場ではしゃがんで作業することもあります。このような時にもニッカは大変便利で、作業を快適にしてくれるのです。さらにニッカは暑さ対策にもなると注目を集めています。

夏の野外の建設現場はとても暑く、大量の汗を流しながら働くことになります。そんな中で普通の作業ズボンを履いていると汗でズボンが太ももに張り付いてしまい、余計に暑く感じてしまうのです。それに加えて汗で濡れた不快感も発生します。

しかし、だぶつきのあるニッカなら汗をかいても足に張り付くことがなく、快適に動くことが可能です。集中力を必要とする高所作業では汗や暑さに気を取られないことはとても重要ですが、ニッカなら他の作業ズボンよりも快適に作業することが出来るのです。

このようにニッカには、高所での仕事にふさわしい機能性が備わっています。

ニッカのルーツは実は欧米にあった!

ここまでは鳶職人とニッカの深い関係性について解説してきました。

ここまでの説明を聞くとニッカは日本特有の作業服なのかと思う人がいるかもしれませんが、実はニッカのルーツは欧米にあると言われているのです。そもそもニッカは、英語の「Knickerbockers(ニッカーボッカーズ)」が正式な名称となっています。

そのニッカーボッカーズは、18世紀の終わり頃にアメリカ大陸へ入植したオランダ人が着用していた短めのボトムスがルーツだとされていて、当初は子供用として着用されていました。それが次第に大人用としても作られるようになり、アメリカで広く普及することになります。

この時からニッカボッカーズは動きやすいズボンとして注目を集めており、スポーツなどの趣味を楽しむためのカジュアルウェアとして愛用していた人が多かったようです。そんなニッカがいつ日本へ広まったのかは定かではありませんが、戦時中には兵隊用のズボンとしてニッカが使われていたとされています。

丈の長さによって種類が分けられる

ひとえにニッカと言っても、丈の長さによっていくつかの種類に分けられます。同じニッカでも種類によって履き心地や動きやすさが全然違うので、ニッカを購入する際には丈の長さには特に注目するようにしましょう。最も一般的なのが「ロング7分丈」のニッカです。

このニッカは膝と脛の中間部分に裾がくるので、足首のあたりで裾が邪魔になることがありません。足袋や作業靴の中に裾をしまいやすいこともロング7分丈の特徴です。次に紹介するのは「ロング8分丈」のニッカ。

これは7分丈のものより丈が長く作られている分、ゆとりを持って履くことが出来ます。動きやすさを重視する人はロング8分丈のニッカと相性が良いかもしれません。そして最後に紹介するのが「超ロング丈」のニッカです。

これはその名前の通り丈が長く、裾は足首のあたりに設計されています。

かなり大きめのサイズ感なので、裾を靴の中に入れて残った部分を折り返すなど、着用方法に少し工夫が必要です。ダボっとしたシルエットが好きな人は、この超ロング丈のニッカを選ぶ傾向にあるようです。ちなみに超ロング丈よりも丈が長いニッカもあるようで、「超超超ロング」といったかなり長めのニッカを販売しているメーカーもあリます。

ニッカの定番ブランド「寅壱(TORAICHI)」

鳶職向けにニッカを製造しているメーカーはいくつかありますが、その中でも人気が高いのが「寅壱(TORAICHI)」です。寅壱は作業着に詳しい人たちから一目置かれるトップブランドで、ワークウェア全般を取り扱っています。

その中でも鳶職人用のアイテムの開発に力を入れていて、ニッカはもちろんのこと、シャツやベストといった鳶職には欠かせない商品を数多く販売。仕事に必要な衣類はほぼ寅壱で揃えられると言っても過言ではありません。

ニッカの種類も豊富なので、ニッカの購入を検討している人は寅壱をチェックしてみると良いかもしれません。

ニッカを履いて快適に働こう!

鳶職人が愛用することで知られている作業服の「ニッカ」。

ダボっとしたデザインが特徴的なニッカですが、その見た目に反してとても高い機能性が備わっているのです。もしこれから鳶職人を目指すという人は、ニッカの着用を検討してみると良いでしょう。

また、ニッカは鳶職人専用という訳ではないので、その他の仕事に就いていて快適に働ける作業着を探しているという人も、一度ニッカを試してみてはいかがでしょうか。